Artisan活用
Artisanの焙煎記録を、在庫と原価につなぐ
焙煎データは残っていても、使った豆と費用が追えないハル。ナギと、記録どうしをつなぐ手がかりを探します。
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Artisanで温度の記録は残せているのに、焙煎が終わると在庫表へ同じ数字を写している。そんなときは、焙煎の記録に「使った豆のロットと重さ」を結び付けると、残量や材料原価までたどれるようになります。
記録があるのに、なぜ在庫は分からない?
ハル
Artisanには投入した豆の量も残っています。それだけで、在庫や原価も分かるようになりませんか?
ナギ
重さは使えるね。あと必要なのは、どの仕入れロットから使ったか。同じ豆でも入荷ごとに単価が違うから、そこがつながると残量と豆代を追えるよ。
焙煎中の温度や操作の記録を「プロファイル」と呼びます。プロファイルを別のPCで開くことと、使った豆を在庫から差し引くことは、必要な仕組みが違います。
表は横にスクロールできます →
| いま解決したいこと | 選ぶ方法 |
|---|---|
| 元のプロファイルを別のPCで開きたい | .alogファイルを保存・共有する |
| Artisanの操作から生豆在庫や焙煎予定へ連携したい | artisan.plusを組み合わせる |
| Artisanの記録を取り込み、使用ロット・在庫・材料原価を確認したい | IRIDOMEへ焙煎ログを取り込む |
| まず手元の表で管理したい | 焙煎IDで記録とロット台帳を結び付ける |
在庫につなぐ方法は、操作の流れで選ぶ
artisan.plusはArtisanと連携するクラウドサービスです。Artisanで使用する豆を選び、完了した焙煎の情報を送って、生豆在庫から使用量を差し引く流れを作れます。担当者や焙煎機ごとの予定管理にも対応しています。
IRIDOMEでは、Artisanで作成したログファイルを取り込み、使用ロットを割り当てて焙煎を確定することで、生豆在庫と材料原価につなげられます。今のArtisanで記録を続けながら、焙煎後の管理をまとめる方法です。
ハル
どちらも在庫を扱うなら、何で選べばいいでしょう?
ナギ
Artisanから情報を送る流れにしたいか、記録したファイルを取り込んで管理したいかで比べてみよう。そのうえで、焙煎予定を組みたいのか、使ったロットの原価を見たいのか、自分の仕事を1件通すと選びやすいよ。
元ファイルの共有だけが目的なら、ArtisanのAutosaveで保存先をそろえる方法もあります。クラウドストレージの同期対象フォルダーへ.alogを保存し、別のPCで開けるか確かめます。
1回の焙煎を、在庫と豆代につないでみる
仕組みを選ぶ前に、どんな数字がつながるのか見てみましょう。
表は横にスクロールできます →
| 残す項目 | この1回の記録 |
|---|---|
| 焙煎ID | R-20261013-01 |
| 使用した仕入れロット | ETH-2026-07-A |
| 生豆投入量 | 500g |
| 焙煎後重量 | 418g |
| 使用ロットの仕入れ単価 | 2,000円/kg |
使用前の生豆在庫が5,000gなら、残りは5,000g − 500g = 4,500gです。
ハル
焙煎で82g軽くなっています。この分は、在庫と原価のどちらに使うんですか?
ナギ
在庫から出したのは500gだから、残量は4,500g。減った重さは、仕入れた豆代を、出来上がった重さで分けるときに効いてくるよ。
生豆500gの豆代は、0.5kg × 2,000円 = 1,000円。焙煎後の418gから選別で8gを除くと、売れる量は410gです。
使った生豆500g分
1,000円
ETH-2026-07-A:2,000円/kg × 0.5kg
選別後に売れる重さ
410g
焙煎後418g − 選別8g
売れる豆100gの材料原価
約244円
1,000円 ÷ 410g × 100g
温度の記録だけでは分からなかった残量と材料原価が、ロットと重量をそろえることで見えてきました。まず表で試すなら、手入力用の焙煎記録CSVと生豆在庫の管理表を使えます。このCSVは表計算で使う台帳用で、IRIDOMEの取込用ではありません。
焙煎ログ取り込みでつなぐなら
IRIDOMEは、Artisanで作成したログ情報(.alogやCSV)の取り込みに対応してます。Artisan側で保存したファイルを選んで取り込む方法で、ファイルを保存するたびに自動同期する仕組みではありません。
ハル
毎回、温度の記録を入力し直さなくていいんですね。材料原価を見るには、どう進めますか?
ナギ
取り込んだ焙煎に、実際に使った仕入れロットを結び付けよう。投入量と焙煎後重量をそろえて確定すると、そのロットの在庫と材料原価へつながるよ。
まずは普段の焙煎ログを1件取り込み、日付や記録内容を確認します。CSVからは重量が取り込まれないため、投入量と焙煎後重量を入力します。Team・Proプランでは使用ロットを割り当て、焙煎を確定したあとに残量と材料原価を確認できます。記録・比較から試すならFreeプランを利用できます。
元ファイルを共有したいのか、焙煎後の在庫と原価をまとめたいのか。 目的に合う方法で、記録1件から欲しい数字までたどってみてください。IRIDOMEの利用範囲は料金ページ、材料原価から販売価格を考える手順はコーヒー豆の原価計算で確認できます。