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200gのコーヒー豆、いくらで売る?

いつか自分の店を開きたいシーサー君と、焙煎店の先輩ナギ。200gの1袋を例に、値段の決め方を考えます。

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200gの豆を1袋売るなら、いくらにする? まずは「豆代」、次に「仕事の時間」、最後に「月の支払い」を見ていきます。

ここでは税抜・店頭現金販売で、送料と決済手数料はかからない条件で考えます。

1. 豆代は、焙煎したあとの重さで分ける

シーサー君

生豆1kgが2,000円なら、200g分は400円ですよね?

ナギ

買った豆をそのまま売るなら、そうだね。でも、焙煎すると豆は軽くなる。払った2,000円は変わらないから、売れる量で豆代を分け直そう。

「生豆」は焙煎前の豆。火を入れると水分などが抜け、選別で取り除く分も減ります。この例では、1kgから売れる豆が800g残りました。

  1. 買った生豆

    1,000g

    仕入れに2,000円

  2. 焙煎・選別のあと

    800g

    水分などが抜けて軽くなる

  3. 200gずつ袋に入れる

    4袋

    2,000円 ÷ 4袋 = 豆代500円/袋

2. 袋代と、自分が働く時間も入れる

豆の重さを量り、袋に入れ、ラベルを貼る。商品にするまでにも費用と仕事があります。

この例の袋・ラベルは80円、電気・ガスは20円。豆代500円と合わせて600円です。

シーサー君

袋詰めは自分ですれば、お金はかからないですよね?

ナギ

その場で誰かに払うお金はないね。でも、働いた分を売上から受け取れるかも大切。自分の時間にも金額を置いてみよう。

1袋にかかる仕事を数えます。

  • 準備・焙煎対応・片付け:4袋分で20分 → 1袋5分
  • 袋詰め・ラベル貼り・受け渡し:1袋5分
  • 合わせて 1袋10分

仮に、1時間の仕事に1,500円を充てるとします。10分は60分の6分の1なので、1袋に見込む作業の金額は250円です。

豆・袋・電気など600円 + 作業250円 = 850円/袋

仕入れ・経理など、ここで数えていない仕事もあります。

3. 350円残った。でも、全部がもうけ?

売値を試しに1,200円にしてみます。

売値1,200円 − ここまでの850円 = 残り350円/袋

シーサー君

350円残った! これが、もうけですか?

ナギ

家賃や通信費を、まだ計算に入れていないよね。この350円を集めて、月の支払いにも足りるか見てみよう。

350円は数えた費用と作業の金額を引いた残りで、最終的な利益ではありません。自分の作業に仮の金額を置いているので、財布に残る現金とも違います。

4. 100袋売れた月と、80袋の月を比べる

この200g商品だけを売り、先ほどの850円に入っていない家賃・通信費などが、月30,000円かかるとします。

100袋売れた月:350円 × 100袋 = 35,000円

30,000円を払うと、今回数えた範囲では5,000円残ります。

80袋売れた月:350円 × 80袋 = 28,000円

こちらは、30,000円の支払いに2,000円足りません。

シーサー君

同じ値段でも、売れる数で変わるんですね。1袋に残る金額だけでは、決められないんだ。

ナギ

そう。足りなければ、値段や包装、作業を見直そう。「もっと売れるはず」で袋数だけ増やさず、買ってもらえる見込みも確かめたいね。

この例は作った分を全部売る前提で、売れ残りの負担は含めていません。

まずは、自分の1商品で試してみよう

紙や表計算に、この4つを書いてみてください。

  1. 売れる豆は何g? 生豆の購入額と、焙煎・選別後の重さ
  2. 1袋にいくらかかる? 豆・袋・電気やガス・作業など
  3. いくらで売る? 候補の売値から、数えた金額を引いた残り
  4. 月の支払いに足りる? 売れそうな袋数と、別に払う月の費用

支払いに足りる候補ができたら、買ってもらえるかも確かめます。近い品質・量の商品と比べ、販売後は売れた数と作業時間を見て直しましょう。

自分の店で計算するときの注意

ネット販売やキャッシュレス決済では、箱・送料・発送の仕事・手数料も確認します。何円に何%の手数料がかかるかは、利用するサービスで違います。

豆代を確かめたいときは

焙煎歩留まり・原価計算ツールで、重さが減ったあとの豆代を試算できます。詳しい考え方はコーヒー豆の原価計算へ。

IRIDOMEのTeam・Proプランでは、仕入れた豆のまとまり(ロット)ごとの在庫や、焙煎に使った豆の材料原価を確認できます。Freeは焙煎記録を利用できます。料金ページもご覧ください。